2014年4月13日日曜日

JVC HA-FX850 リケーブルにチャレンジ! イヤホンのケーブル交換で新鮮な感動を何度も楽しむ!

とうとう念願の JVC HA-FX850 のMMCXリケーブルにチャレンジする。初心者なので、価格的にリーズナブルな商品からスタートしたい。



 Ⅰ. サエク(SAEC) SHC-100FS 



サエク(SAEC) SHC-100FS
以下の全てはHA-FX850にコンプライTx400を装着した状態での評価です

SHC-100FSは8,000円〜10,000円の価格帯で、まあまあ手頃であった。今回分かったのだがSHURE対応のリケーブルであれば大抵HA-FX850で使える様である。

仕様
対応機種:SHURE SE535、SE425、SE315、SE215
ケーブル導体:PCOCC-A
ケーブル構造:左右独立ツイストペアケーブル
ケーブル長さ:0.8m/1.2m/1.6m

リケーブル後、初めて音を聴いたとき「あれっ?迫力が無くなった?」これが第一印象である。 正直、期待が大きすぎたせいか、少しガッカリした。 しかし、数曲聴きこんでいるうちに変化に気が付く。音の広がりやクリア感が増ている。

walkman NW-ZX1から送り出される音を、余すところなくHA-FX850に届けているように感じた。サウンドは間違いなく洗練されている。

《簡単にポイントを書き出してみた

外観

◆黒い左右独立ツイストペアケーブル
弾力のあるケーブルで、さらさらの肌さわり
お気に入りの長さ(0.8m)、タッチノイズがかなりある
耳掛け部分がフレキシブルに曲がる
 (耳かけしない場合意外と邪魔)




中音域がUP!高音域のギリギリ部分が控えめに

≪高音≫
高音の最後がスーッと拡散しながら伸びる。(高音域の不快な刺さりは皆無)

中音
中音域が出ているため高音・低音が不足しているように聴こえる。

低音
低音域の締りがグッと良くなり中音域との段差がなくなっている。


◆音の抜けが良くなり、更に一皮むけた感じ
◆リケーブル前よりも更に耳の疲れが無い
◆細やかな音まで全てクリアに聴こえているようだ
ドラム・パーカッション・等打楽器の伸びとキレが良い
◆アコースティック・ギターやピアノの伸びとキレが良い
音圧が控えめになり、代わりに音場が広がり音がクリアに
ボーカルがクリアに立体的に、コーラスもクッキリ美しい
◆1つ大きい目のホールで演奏しているような広がり感。音はバラつかず、まとまりがあり、ハッキリと聴き取れる。
◆アコースティックな楽曲において、より変化を確認できる。古い音源を聴いているが、全てが新しく聴こえる。


今回、リケーブル後チョット古いですが≪山下達郎≫や≪ユーミン≫などのリマスタ版ガッツリ聴きながら評価を書いています。今まで聴こえなかった音や声がクリアに広がります。



美しいメロディーの達郎は素晴らしいが、ヤッパリおすすめは達郎の前期の荒々しい頃のアコースティック楽器時代。ベタではあるが「BOMBER・SPARKLE・RIDE ON TIME」あたりのベースラインやギターの泣きは素晴らしい。 達郎を聴いたことが無い人はこの、「山下達郎」ベストアルバムOPUSがおすすめ。アルバム内のおまけのライブも最高です。




リケーブルした HA-FX850とNW-ZX1で リマスター版の古い音楽を聴く、本当に昔聴いていた音とは違います。30年前40年前の音楽が美しく蘇ります。まだ、未発売ですが井上陽水の「氷の世界」リマスタが楽しみでなりません。 上記は全てリマスタ版です。特にNW-ZX1をお持ちの方で、昔のLPやCDをお持ちになっている方は、買い替える価値ありです!

氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)

井上陽水のリマスター版の「氷の世界」が到着しました。

通常のCDと聴き比べると、音の広がりと解像度がアップしています。ギターの音が素晴らしく綺麗です。特に「白い一日」「桜三月散歩道」の安田裕美の演奏に鳥肌が立ちます。このアルバムでは陽水は伸び伸び歌っています。本当にこの頃の陽水の歌い方や声は最高です。昔の陽水を知らない若い人に聴いてほしいです。また、DVDも面白かったです。1973年高度成長が終わり新しい時代が始まる。その真っ只中で生まれたこのアルバムのテーマを陽水は「不条理」と締めくくっています。








SHC-100FS(L)
ケーブルは0.8mと短め
コネクターはL型をチョイス!

MMCXコネクタ(脱着しやすい)、聴く音楽や
気分でケーブルを簡単に変更できるのは便利

L型コネクタの方が個人的には使いやすい
MMCXコネクタはプチっと外してプチッとはめるだけ!
ケーブルの(L)(R)を間違わないように装着!
耳かけ部分は変形が自由

全体的にコンパクトになった感じ、ケーブルは堅く
多少張りがある。装着感はあまり好きになれない
フニャフニャのケーブルでは駄目なのであろうか?

Lコネでスッキリ!


【総括】

今回のSHC-100FSに関しては、《高音域が倍増した》とか《低音域が倍増した》とか、そういった分かりやすい主張がありませんので、迫力のあるドンシャリサウンドが好みの方には向かないかもしれません。

また、ケーブルの弾力少しあるのと、耳かけ対応の部分が・・・・、ケーブルの取り回しが純正よりチョット鬱陶しいです。


 ただ、もし、「SHC-100FSを買って良かったか?」と誰かに聞かれるならば、間違いなく私は「満足です」と答えるでしょう。

walkman NW-ZX1 + JVC HA-FX850 の組合せをご利用の方で、リケーブルをご検討の方は、SHC-100FSも候補にしては如何でしょうか!個人的にはオススメです。

購入後、一週間程度経った頃から、全体的な音圧が少し上がり、左右の奥行きが更に広がりました。楽曲にもよりますが、ボーカルやベースやバスドラは中央の目の前の少し奥、コーラスやギターやシンバルンなどが左右の耳の後から聴こえるようで感動しています。 また、左右の音の距離感も格段に広いので、音が右に左に移動する場合もハッキリわかります!感動です!


しかし、今回リケーブルにチャレンジしてつくづく思う。
音源、アンプ、電源、ケーブル、イヤホン、イヤーチップ等々、良い音を求めると組み合わせにキリがない、それぞれのバランスで音はどんどん変わっていく。 どこまでのチューニングで満足するか、どこで諦めるか・・・それが問題だ!

これが私にとっての2014年度ベストの組み合わせ!
(walkman NW-ZX1) + (JVC HA-FX850) + (コンプライTx400) + (SAEC SHC-100FS)

アマゾンでは「SHC-100FSがよく断線する」とコメントがあります。
大事にしよう!最低でも2年は使いたい!(^^
※現在アマゾンではLコネタイプは売っていないようなので、お気をつけ下さい。

★Lコネの悲劇

今回のサエク(SAEC) SHC-100FSはLコネを張りきって買ったわけですが、のちに買ったケースとの相性で悲劇が!
蓋を開けようとするたびにコネクターを逆に回さないといけないのです。 次回はストレートだな!
(+_+)トホホ



ケース写真は(walkman NW-ZX1)の下の方をご覧ください


★ヤッパリ試すべきだと思い
(walkman NW-M505) + (JVC HA-FX850) + (コンプライTx400) + (SAEC SHC-100FS)の組み合わせで色々音楽を聴いたところ想像と違う結果が出た。walkman NW-ZX1との組み合わせのスケールダウンな音を想像していたのだが・・・・実際は・・・。

左右の広がりと深~い奥行き、そして艶やかな透明感は無くなり、その代わり低音域と高音域がスッと強調される。これは悪いという意味では無くNW-ZX1で聴いた時よりも180度個性が違うのである。 当然音源のデータ量の違いもあるが、あの透き通る空間を創り出すNW-ZX1の性能の凄さに改めて感動した。







 Ⅱ. ACOUSTIC REVIVE  REC130SH-R 

ACOUSTIC REVIVE SHURE
イヤホンケーブル 1.3m
REC130SH-R-1.3
以下の全てはHA-FX850にコンプライTx400を装着した状態での評価です

REC-130SH-Rは10,000円〜13,000円の価格帯で、今回もSHURE対応のリケーブルである。

≪特徴≫

■2芯構造を採用
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルは2芯構造を採用し、HOT(+)とCOLD(-)を同じ導体と
することで、従来の1芯同軸構造のケーブルにあった付帯音や歪みを除去し、より正確な位相や
音像定位を実現。さらにクリアな再生が可能となりました。

■絶縁材にポリオレフィン樹脂およびフッ素系樹脂を採用
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルは絶縁材としてREC-130SH-S にポリオレフィン樹脂のPEを採用、更にREC-130SH-R にはフッ素系樹脂のPFT を採用することにより、一般のケーブルで採用されているPVC(塩ビ)と違い、非誘電率や非帯電率に優れた特性を持たせ、伝送特性や信号伝送スピードの向上により優れた音質を実現しました。

■高純度導体を採用
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルは導体素材に現在考えられる最高の純度と伝送特性を
誇る銅素材を採用しています。

■耳掛け部分に非磁性体を採用
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルは耳掛け部分の形状記憶ワイヤーに一般の針金と違い、非磁性体の銅素材を採用。 ワイヤー磁化によるケーブルへの悪影響を抑え、音質劣化が発生いたしません。

■高品質金メッキプラグやミニジャックの接続に高品質ハンダを使用
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルは高品質の金メッキ処理済みのイヤホンプラグとミニジャックを採用。ケーブルとの接続には鉛レスの高品質ハンダを使用し、導通部分の伝送劣化を極限まで抑えています。

■プラグモールド部分にトルマリンパウダーを含浸
ACOUSTIC REVIVE のイヤホンケーブルはイヤホン端子とミニジャック部分のモールド樹脂にナノレベルのトルマリンパウダーを含浸させています。トルマリンは電気の流れや磁場などに反応してマイナスイオンを発生するため、イヤホンケーブルの信号の流れに反応し常にマイナスイオンを発生してプラグやミニジャック部分の帯電を防止し音質を向上させることが可能となります。






《簡単にポイントを書き出してみた

外観

◆ブルーの左右独立ツイストペアケーブル
◆程良く弾力のあるケーブルで、さらさらの肌さわり
持てあます長さ(1.3m)、タッチノイズが少しある
耳掛け部分がフレキシブルに曲がる
 (ケーブルが長いので耳かけしない場合かなり邪魔)


◆音場の広がりは控えめだが、全体的に素直な音が良い

高音中音低音が非常にバランス良く出ている。サエク(SAEC) SHC-100FS」の場合、低音や高音はスーッと伸びて余韻を残す。REC-130SH-Rの場合は、歯切れよくスッと伸びる。バランスが良い為か低音だけが際立つことはなく、モニター的な正確な音を出すケーブルだと思った。

音の広がりは「サエク(SAEC) SHC-100FS」に比べると控えめになるが、小ホールやスタジオのようで好印象!

ブルーが鮮やかなケーブル、コネクタはストレート

見栄えは良い!ただ、1.3mのケーブルが長い!
各コネクターの付け根もマズマズシッカリ

コネクタは小ぶりでサイズバランスは良い


今回は、耳掛けにしてみようと思います

まず (L)(R)を入れ替え耳の形にワイヤーを曲げます。

装着感は非常に良いです。デカイHA-FX850が安定し快適です。色々動いてもHA-FX850が安定するのでケーブルのタッチノイズも軽減されます。意外とお勧めです!







【総括】


全体的に解像度が高く、素直でバランスの良い音が出ており、程良い音場の広がりも魅力です。 今後のリケーブル評価の標準的な位置になりそうです。


・純正のケーブルの音に比べると
各、低・中・高音の端っこの方の粗い部分を削り、全体的に音場と解像度をUPしたような感じで、耳の疲れも少ない。

サエク(SAEC) SHC-100FSに比べると
音の広がり・奥行きを少し狭め、高音・中音・低音の細かな音まで正確に前面に出しているような感じです。

艶やかな空間と高音・低音域の伸びを創り出す「サエク(SAEC) SHC-100FS」、適度な空間の中に広がる、真面目でバランスの良い音を創り出す「REC-130SH-R」 、どちらも良いです! 楽曲のジャンルによって使い分けたいと思います


★ヤッパリ試すべきだと思い
(walkman NW-M505) + (JVC HA-FX850) + (コンプライTx400) + (REC-130SH-R)の組み合わせで色々音楽を聴いたところ相性はあまり良くないと感じた。 REC-130SH-Rは非常に素直に音源データを伝えようとする為、MP3の解像度の粗さがそのまま鳴っている気がします。 残念ながらwalkman NW-ZX1で聴いた後では各音が「雑」に聴こえてしまいます。
ここでもやはり、細やかな音色まで伝えるNW-ZX1の性能の凄さに改めて感動しました。

余談ですが、walkman NW-M505にはHA-FX700が相性が良いと感じました。 残念ながらNW-M505でHA-FX850を鳴らすにはキャパが全く足りません。








 Ⅲ. Beat Audio Supernova  BEA-1757 

Beat Audio Supernova for Shure イヤホンケーブル BEA-1757


以下の全てはHA-FX850にコンプライTx400を装着した状態での評価です

Supernova BEA-1757は30,000円前後の価格帯で、今回もSHURE対応のリケーブルである。


【製品情報

製品名 Supernova
導体材料 高純度銀メッキ銅
入力端子 3.5mm ミニ端子
出力端子 SHURE 【SE846, SE535, SE315】
              Ultimate Ears 【UE900】
ケーブル長 120cm

詳しくはメーカホームページを御覧ください



《簡単にポイントを書き出してみた

外観

◆クリアーな皮膜の中に銀色のケーブルが美しい
◆しなやかで弾力も有り作りもシッカリしている
丁度いい長さ(1.2m)、タッチノイズはほぼ無い
耳掛け部分は少し固めのクリアカバーが付いている
 (何故か右だけよく外れる、私の耳の形状が悪いのか?)


◆結論になってしますが、本当に素晴らしいです。「今まで買ったⅠとⅡのReケーブルが何だったのか?無駄銭?」と、思わずにはいられないケーブルです。まだ、全くエージング出来ていないのに、聴いた瞬間にいい音だと感じることが出来ます。
素人考えですが、高音に強い銀と低音に強い銅の組み合わせが想像以上のハイクオリティな音を出してくれているような気がします。

私も、よく使うことがある言葉の中に「高ければ良いってもんじゃないよね!」・・・しかし、今回は声を大にして言いましょう!!

高い値段を出さないと、この満足は得られませんね!
やっぱり、 高い値段=いい音ですね!・・・
脱帽です!_| ̄|○


箱までも高級感がる




ケーブルもコネクターも美しいです。














【総括】

Beat Audioと言うことで、低音重視のドンシャリなサウンドと思っていたら、良い意味で期待を裏切られました。

高音域・中音域・低音域の全てにおいて、今まで聴こえなかった音が、繊細にそして艶やかに聴こえて来ます。音場の広がりも素晴らしく、音が拡散し過ぎることもなく、各楽器ボーカルの位置感もキッチリ聞き取れます。

特筆すべきは、素晴らしい高音の伸びと締りのある豊かな低音、打楽器の切れもよく、震える空気感までも伝わってきそうです。特にギターの高音域の弦の震えや、女性ボーカルの細やかな囁き声までシッカリ聞こえ、フェードアウトして行く音の最後の最後までキッチリ聞き取れます。

少し大げさですが「JVC HA-FX850は、ここまでいい音になるのか!!」と思った次第です。Supernova BEA-1757はダイナミックタイプのイヤホンとの相性もかなり良いと思いました。

この、ページを御覧の皆様!もし、HA-FX850のリケーブルを考えている方は、少し無理をしても、このSupernova BEA-1757を購入されることをオススメします。個人的に音の良さや感動は、上記のⅠとⅡのリケーブルを足して3倍にしたくらいに感じます・・・。


walkman NW-ZX1との組み合わせもさることながら、ヘッドホンアンプ[DENON DA-300USBS]の組み合わせも試してみたのですが、これがまたビックリするくらい音が良いのです。

HA-FX850+Supernova BEA-1757+ヘッドホンアンプ[DENON DA-300USBS])の組み合わせは大化けなのです。解像度もグッと上がり、古い音源でさえ別物に聴こえてきます。耳を澄ませば、今まで聴こなかった色々な音が、湧き出るような迫力で伝わってきます。何時までも何時までも、聴いていたくなる音なのです。ビックリしました。

ヘッドホンアンプ[DENON DA-300USBS]


2015年3月
 Walkman NW-ZX2 購入!FX850との相性もGoodでした。