2017年1月2日月曜日

SONY XBA-N3 のレビューをしたいと思います。 同じハイブリット型イヤホンのAKG N40と比べながら評価もしてみます。音楽プレイヤーはウォークマンNW-WM1Zを使用します!

密閉型インナーイヤーレシーバー「XBA-N3」
実は私の中で少しSONYのイヤホン離れが起きています。
SHURE(シュア)SE846、AKG(アーカーゲー)N40、Astell&Kern(アステルアンドケルン)AK T8iE MkII などを聴いてしまうと、「こんな良い音が世界にはあるんだぁ~」と素直に思ってしまいました。

今回、期待を込めて購入したイヤホンXBA-N3XBA-H3XBA-Z5に続くSONYでは3機種目です。
XBA-Z5は音場の広さやシットリトした空気感は素晴らしく愛用してきました。しかし、これはNW-ZX2で使用していた時の話です。NW-WM1Zで聴くと、何と言いますか・・・完璧にNW-WM1Zに負けているというか、音にまとまりがなく、感動もしない。方向性が違うというか、NW-WM1Zの音を表現できていない感じです。

XBA-N3は構造も心機一転!ドライバーも2基とシンプルになりました。同じハイブリット型のN40と比べながらレビューしたいと思います。


密閉型インナーイヤーレシーバー「XBA-N3」

原音そのままの美しい音楽表現と高い装着性を両立
音場に広がりを生むサウンドスペースコントロール

ドライバーユニットの後方に設けた拡張音響空間に極細の音響管を接続することで、振動板背面の通気をこれまでにない精密さでコントロール。これにより、豊かで最適なバランスをもった中音域の再生と、低音域から高音域にかけた自然な音のつながりを可能にし、広がりのある音場を実現しました。

型式:密閉ハイブリッド
ドライバーユニット:ハイブリッド
 (9mm径ダイナミック・ドライバー×1 バランスド・アーマチュア・ドライバー×1)
感度:107dB/mW
再生周波数帯域:3Hz-40,000Hz
インピーダンス:16Ω(1kHzにて)
http://www.sony.jp/headphone/products/XBA-N3/index.html






BAの上にチョコンとダイナミックドライバーが乗っかている、そのまんまのデザインですね!ドライヤーとも言える(笑

伸びのあるクリアな中高音を実現する真鍮(しんちゅう)音導管

真鍮(しんちゅう)が高級感を演出してます。どうせならオール真鍮にしたらインパクトあったかも?



早速聴いてみた
ケーブルは「MUC-M12SM1」イヤーチップはコンプライTx-200






初めて音を聴いた時、XBA-Z5との音の方向性の違いにビックリしました。音の広がりはあまりありませんが、目の前で展開されるサウンドは非常に聞きやすく良いと思います。NW-WM1Zの出す音を変に色付けせず、素直な表現をしていると感じました。
BAドライバーが受け持つ高音域は少々刺さり気味ですが、シンバルなどの細やかな音までキチンと表現しています。ダイナミックドライバーは低音と中音域を受け持っているようですが中音を中心にしているのかなと思いました。XBA-Z5の様な「ド~ン!」とくる重低音は出てきませんが、程よい低音が出ています。また、「ドライバーユニットの後方に設けた拡張音響空間」が低音域を補完しているようにも思えました。ただ、低音が少しボアついて聴こえることがありました。高音の刺さりや低音のボアつきはエージングとともに馴染んでくると思います。




構造

XBA-N3もN40もダイナミックドライバーとBAドライバーの2つを持つハイブリット型のイヤホンです。最初聴いたときに、低音や高音域の出方はAKG N40と少し似ていると思いました。「実際開発する時に参考にしたのでは?」と思ってしまいました。
しかし、XBA-N3とN40は構造も、音の味付けも似て非なる物なのです。
XBA-N3
SONYお得意の最先端技術を駆使し、音作りにかける思いが伝わってきます。ライバーユニットの後方に設けた拡張音響空間に極細の音響管を接続することで、振動板背面の通気をこれまでにない精密さでコントロール。これにより、豊かで最適なバランスをもった中音域の再生と、低音域から高音域にかけた自然な音のつながりを可能にし、広がりのある音場を実現しました。


AKG N40
AKGはシンプルで理にかなったドライバーの配置構造をしており、サウンドバランスのチューニングは、音質劣化につながる電気的なネットワークを一切搭載せず、アコースティックに調整。これにより自然な音のつながりを可能にしました。これはイヤホンメーカーの熟練の技ですね!






音質
プレイヤーはNW-WM1Z、ともにアンバランスで評価しました。

XBA-N3(エージング40時間程度)
(多分、ダイナミックは低音中音 BAは高音を受け持っている)

【音場】〇:広くはないが適度で良い。
【高音】〇:刺さることもなく良く出ています。
【中音】〇:中音が全体の基本になっている気がします。
【低音】△:ボワッと切れが無い、容量も足りない。
【解像度】〇:音圧は適度だが隅々までは見通せない。
【ボーカル】〇:良く出ているがイマイチ感動が無い。
【音量】◎:インピータンス16Ω 音量は取りやすい。【バランス】
〇:構造上、ダイナミックとBAとの間に音のラグが発生するかと思ったがそういったことは感じられなかった。ネットワーク回路のチューニングが良いのであろう。
【装着感】
×:耳掛けタイプでないのでイヤーチップだけでぶら下がっている感じ。ガサガサすぐ動くので落ち着かない。また、ビックリする程ケーブルタッチノイズが酷い、改めて耳掛け(Sure掛け)の偉大さを感じた。

本体は軽量でコンパクトです。直差しタイプのイヤホンですが、XBA-Z5ほど出っ張らず気にはなりません。しかし、タッチノイズは頂けません。リケーブルをする場合はケーブルの取り回しにも気を配りましょう。ちなみに色々試してSUREの純正ケーブルが一番タッチノイズが少なかったです(笑



AKG N40
(ダイナミック低音 BA高音中音)

【音場】〇:広くはないが適度で良い。
【高音】◎:スーッと絹の様に広がる繊細な高音が美しい。
【中音】△:低音域と高音域に重きを置いたチューニング。
【低音】◎:容量がもう少し欲しいが切れが良い
【解像度】〇:もう少し音圧が欲しいが、透明感は素晴らしい

【ボーカル】◎:特に女性ボーカルが美しい
【音量】△:インピータンス20Ω 音量は取りにくい。
【バランス】
◎:ネットワーク回路を持たないアコースティックチューニングは職人技、ラグのないまとまりの良い音がでる。
【装着感】
:耳掛けタイプなので安定感は問題ない、ケーブルタッチノイズも皆無。



かなり使えそうな用途

色々試してワイヤレス用のイヤホンとしての活用が最もマッチしました。LDACで音も良く、重いケーブルが無いのでケーブルタッチノイズも皆無。NW-WM1Zから出てくるLDAC経由の音は下手にリケーブルした音よりも良いって感じです。これで決定かな!
重いNW-WM1Zはバックに入れて使い勝手は良いです。

意外と音の相性は良い気がします。音場も少し広がり音も少しマイルドになりました。





イヤーチップを変えてみた

現在コンプライTx-200(Mサイズ)を使っているが微妙に密閉間が無い、これをLサイズにしてしまうと大きすぎる。ここはやはり最近大好きな、球タイプのコンプライに変更してみたい。
樽型のコンプライの場合、耳の外に向かうほど微妙に直径が大きくなる。つまり、耳の外の方で最大直径となる。当然耳の穴も外に向かうにつれ広がっており、耳の穴とコンプライのサイズが合わないと逆に音の劣化にもつながる。
「コンプライ Tsx-200 ブラック Mサイズ 3ペア」
パッケージのデザインが新しくなってます。

球タイプなので、横から見ても中心辺りが最大直径、つまり耳の穴の奥に向かって樽型より5㎜ほど入ったところで最大直径を迎えます。

イヤーチップをギュッと指で縮めて耳の中で膨らまします。ゴソゴソ動くこともなく安定感も抜群です。

勿論私の大好きな「耳垢ガード」付きです。高音域のシャリ感が気持ちマイルドになりますが、イヤホンをいたわる為には「耳垢ガード」は必須なのです。
嬉しい副産物として、球タイプにすることにより少しイヤホンが耳の中に入りました。耳掛けもし易くなり、タッチノイズが軽減されました。

球タイプのコンプライにすることで、密閉率がアップしました。低音域がアップし低音のボアつきも軽減、トータル的に音質が向上しました。やっぱり私には球タイプ(M)がベストマッチのようです。






【総括】
XBA-N3は複雑な構造にしてはプレイヤーの出す音を素直に表現できる良いイヤホンだと思いました。全体的な音の質は硬質であっさりしています。幅広い音楽ジャンルに対応できると思います。気軽に良い音のハイレゾ対応イヤホンを検討している方には良いと思いました。インピータンスが低いのでスマホなどとの相性もいいでしょう!

耳に合ったイヤーチップとタッチノイズの少ないケーブルを見つけることが出来れば中々良い音を出します。エージングで音も良く鳴ってきましたが、ただ、音と価格を見た時に、コストパフォーマンスはどうか?XBA-N3は実売3万円前後です。「チョット高いかなぁ~」が本音です。このレベルだと正直1.5~2万円くらいが妥当かなぁ~

XBA-N3は悪くはないんですが、この価格帯で、良い音をじっくり聴きた方は他の選択肢がもっとある気がします。
個人的には、アンプのしっかりしたプレイヤーをお持ちの方には、もう少し奮発して低音域と高音域が美しいN40を、シッカリとした重低音をお求めの方にはJVCのHA-FW01をお勧めします。

いずれにしても、個人的にはXBA-Z5よりも好きかなぁ~。音の方向性をガラッと変える辺り、迷走中なのかな?SONYさん!XBA-Z5の後継機の出来栄えを楽しみにしております。

3 件のコメント:

  1. LDACで聴くならプレイヤーのアンプ関係ないからウォークマンのNW-AシリーズやスマホのXperiaで良い気がします。

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  2. コメントありがとうございます。

    Bluetooth(LDAC)は、最大96kHz/24bitのオーディオデータを伝送できる仮想ケーブルを作り出しているだけです。ワイヤレスオーディオレシーバー「MUC-M2BT1」自身には特にアンプは積んでいません。

    あくまでもプレイヤーのアンプで生成された音を(LDAC)圧縮して、仮想ケーブルを通じて、レシーバー(LDAC)で解凍しイヤホンをならしています。なので、プレイヤーの性能の違いで音も変わってきます。

    以前こちらのページで色々試しました。
    http://nao-blogger.blogspot.jp/2016/03/nw-m505a20nw-a25muc-m2bt1.html

    あくまでも持論なので、細かい部分には間違いがあるかもしれません。ご了承ください。

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    1. (上コメントの続き・・)

      ただ、現実的に「NW-WM1Z」‐‐(LDAC)‐‐「MUC-M2BT1」の組み合わせでXBA-N3を使用することはありません。NW-WM1Zは良い有線ケーブルで聴くことが大前提のプレイヤーですから。

      また、おっしゃる通り私も「XBA-N3」を「MUC-M2BT1」で使う場合はスマホと使うのが最も良い組み合わせと思っています。

      ありがとうございました。

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